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米国で麻しん感染が急増、1991年以来最悪の流行に、ワクチン未接種者が大半

麻しんは非常に感染力が強いウイルス性疾患で、発熱や発疹などの症状を引き起こす。
麻しん(はしか)ワクチン(Getty Images/AFP通信)

米国で麻しん(はしか)の感染が急増し、1991年以来最悪の流行となっている。2025年以降、テキサス州、ユタ州、サウスカロライナ州などで大規模な集団感染が発生し、ペンシルベニア州でも感染が拡大している。感染者数は2026年に入っても増え続け、全米規模で公衆衛生上の懸念が強まっている。

感染は年間を通じて一様に増えたわけではなく、2026年前半と夏から秋にかけて大きな波が発生した。感染者は全米各地で確認され、特にペンシルベニア州、サウスカロライナ州、ユタ州で多く報告されている。感染が確認されていない州はわずか5州にとどまり、麻しんが一部地域だけの問題ではなくなっていることが、明らかになった。

麻しんは非常に感染力が強いウイルス性疾患で、発熱や発疹などの症状を引き起こす。肺炎や脳炎などの重い合併症につながる場合もあり、特に乳幼児や免疫機能が低下した人にとって危険性が高い。感染者の多くは子どもや10代の若者で、ワクチンを接種していないか、接種状況が確認できない人が大半を占める。

米国では2000年、国内での麻しんの継続的な感染がなくなったとして、排除状態が宣言された。その後は感染者数が比較的少ない状態が続いていたが、予防接種を受けていない人が集中する地域で感染が再燃している。公衆衛生当局は、関連する感染者が3人以上確認された場合を集団感染と定義しており、各地でこうした集団集団が発生している。

背景には、予防接種率の低下や医療へのアクセスの問題、ワクチンに関する誤情報の拡散などがある。地域によっては、保護者が子どもへの定期接種を見送るケースもあり、免疫を持たない人々の集積が感染拡大を招いている。麻しんは感染力が強いため、地域の接種率が下がると、急速に広がる危険がある。

公衆衛生の専門家は、麻しんの感染を防ぐ最も有効な手段はワクチン接種だと強調する。感染拡大を抑えるには、未接種者への接種機会を確保するとともに、正確な情報を提供し、地域全体の免疫水準を維持することが重要となる。過去に抑え込まれた感染症が再び広がる現状は、予防接種体制と公衆衛生への信頼を維持する必要性を示している。

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