◎ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の差別的な記事に女性たちが猛反発した。
◎WSJによると、ジル・バイデン夫人の呼称は「博士」ではなく「キッド(子供)」だという。
2020年11月2日 AP通信/ペンシルベニア州ピッツバーグ、演説するジル・バイデン博士

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の物議を醸す記事に女性たちが反応した。

先日、WSJのジョゼフ・エプスタイン氏は記事の中で、ジル・バイデン夫人の呼称は「博士」ではなく「キッド(子供)」だと主張した

次期ファーストレディは2007年にデラウェア大学で教育学の博士号を取得している。

ジョゼフ・エプスタイン氏:
「賢い人はかつて、自分を博士と呼ぶべきではないと言った。ジル博士、今すぐ呼称を削除しなさい

女性たちはエプスタイン氏の期待に応え、WSJを爆撃し始めた。

イギリスの天文学者、クローディア・アントリーニ博士は「あなたは博士号を持つ女性ですか?平凡な男性が求める要求に応じて呼称をドロップするなどあり得ません」とツイートした。

人工的な感情的知性の専門家であるラナ・エル・カリウビー博士は、「博士号を取得しているすべての女性へ。差別的なWSJの論説に反対するために、Twitterの名前に「Dr」を追加して私たちの数を示してください。WSJは尊敬に値します。エプスタインは博士号を取得しました」と述べた。

分子生物学および細胞生物学の専門家、グリセラ・サラザー・デシモネ博士は、「バイデン夫人と連帯します。私はアメリカで博士号を取得するために一生懸命働いた誇り高き第1世代のラティーナ移民です。簡単ではありませんでした。色々なものを犠牲にし、勝ちました。平凡なエプスタインに呼称を奪われるなどあり得ません」とツイートした。

コロラド大学医学部の助教授、ローラ・シラー博士は、「今日、プロフィール名に「Dr」を追加しました。WSJ、ご苦労さま」とツイートした。

ホワイトハウスによると、バイデン夫人は博士号と2つの修士号を取得しているという。

バイデン夫人は北バージニアコミュニティカレッジで8年間教鞭を執っていた。

ジョー・バイデン次期大統領はWSJの記事に公に反応していないが、バイデン夫人はそれに対する反論を示唆するツイートを投稿した。

ジル・バイデン博士:
「私たちは、女性の業績を否定するのではなく、祝える世界を構築します

一方、チームバイデンの報道官は、「女性に敬意を払うなら、排外主義な記事を削除し、彼女に謝罪すべきだろう」と記事を削除するようWSJに求めた。

大学院研究評議会の2018年の報告によると、過去10年間、博士号の取得に関して、アメリカの女性は男性を上回っているという。

元ファーストレディのミシェル・オバマ夫人はインスタグラムの投稿で、オバマ政権時代に軍の家族などの問題に取り組んだ元セカンドレディをサポートした。

ミシェル・オバマ夫人:
「私たちは専門職の女性が置かれている状況を知っています。私たちは尊敬より嘲笑を選ぶ人々に疑われています。しかし、彼らの言葉を気にする必要はありません。バイデン博士は女の子だけでなく私たち全員にとって素晴らしいお手本になります。彼女は優雅さ、ユーモア、そして誇りを持って呼称を身に付けます」

カマラ・ハリス次期大統領の夫、ダグラス・エムホフ氏は、「バイデン博士は勤勉と努力を積み重ね、学位を取得しました。彼女は私、学生、そして全国民にインスピレーションを与えています」とツイートした。

爆撃されたWSJは記事についてコメントしていない。

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