欧州熱波、各地で最高気温更新、イタリアは全都市に赤色警報
専門家は気候変動の進行によって欧州では猛暑の頻度や強度が増し、極端な高温が新たな常態(ニューノーマル)になりつつあると警鐘を鳴らしている。
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欧州各地を襲う記録的な熱波が深刻さを増している。イタリア保健省は6日、国内の主要27都市すべてに最高レベルの「赤色警報」を発令した。対象は首都ローマやミラノ、フィレンツェ、ナポリ、パレルモなど全国に及び、高齢者や持病のある人だけでなく健康な人にも深刻な健康被害が及ぶ恐れがあるとして、不要不急の外出を控え、水分補給を徹底するよう呼びかけている。
イタリアでは各地で40度に達する猛暑が続き、観光シーズンの最盛期と重なったことから、観光客や巡礼者も厳しい暑さへの対応を迫られている。ローマ当局は市民や旅行者が涼を取れるよう公園や公共施設を開放したほか、市内の人工ビーチの利用を促進し、一部の文化施設では夕方から夜間にかけて開館時間を延長するなどの対策を講じている。
熱波はイタリアにとどまらず中欧にも広がっている。オーストリア東部では41.2度を記録し、前日に更新したばかりの国内最高気温を再び塗り替えた。隣国スロバキアでも42.2度の観測史上最高気温を記録し、広範囲で異常高温が続いている。専門家は北アフリカから流れ込む暖気と停滞する高気圧が重なり、熱波が長期間居座る気象条件になっていると分析している。
猛暑はエネルギー供給や交通網にも影響を与えている。スロバキアでは干ばつで河川水量が減少し、水力発電所の発電能力が大幅に低下した。ハンガリーでは冷却水不足のため国内唯一の原子力発電所が出力を約9割削減し、政府が節電を呼びかける事態となった。ドイツではライン川の水位低下により貨物輸送が制限され、物流や産業活動への影響も懸念されている。
一方、フランスやバルカン半島では乾燥した気象条件を背景に山火事が多発し、消防が消火活動を続けている。欧州各国の気象当局は今後もしばらく異常高温が続く見通しだとして、熱中症対策や節水、節電への協力を呼びかけている。
専門家は気候変動の進行によって欧州では猛暑の頻度や強度が増し、極端な高温が新たな常態(ニューノーマル)になりつつあると警鐘を鳴らしている。
