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米国のガソリン価格高騰続く、メモリアルデーの旅行に影響も

背景には中東情勢の緊迫化による原油供給不安があり、家計への負担が急速に強まっている。
2026年3月26日/米カリフォルニア州ロサンゼルスの101号線(Getty Images/AFP通信)

米国でガソリン価格の高騰が続き、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の連休を前に多くのドライバーが移動計画の見直しを迫られている。旅行シーズンの本格的な幕開けとなる大型連休だが、全米平均のガソリン価格は1ガロン=4.5ドル(1ドル159円換算で1リットル=約189円)に達し、6ドルを超える州も出ている。背景には中東情勢の緊迫化による原油供給不安があり、家計への負担が急速に強まっている。

特に影響が大きいのは自動車依存度の高い地方都市や郊外地域だ。通勤や買い物に車が欠かせない市民は燃料費の増加を直接的に受けている。南部テキサス州ヒューストンでは比較的価格上昇が緩やかとされるものの、それでも前年同期より1ドル以上高い水準が続く。専門家は夏場に向けてさらなる値上がりの可能性を指摘している。

一方、西海岸では状況がさらに深刻だ。カリフォルニア州の平均価格は全米最高水準となる6ドル台に達し、州政府と石油会社の対立も表面化している。州当局は大手石油会社が過度な利益を上げていると批判し、消費者に割安な無名ブランドの利用を呼びかけている。高い州税や環境規制も価格上昇の一因とされ、住民の不満が強まっている。

こうした状況を受け、米国人の旅行スタイルにも変化が現れている。遠距離ドライブや大型テーマパークへの旅行を取りやめ、自宅近郊のビーチや自然公園で過ごす「節約型レジャー」を選ぶ家庭が増えている。ガソリンだけでなく航空運賃や宿泊費、外食費も上昇しており、旅行全体のコストが膨らんでいるためだ。

ABCニュースの調査によると、回答者の7割が「燃料価格が夏の旅行計画に影響している」と答え、3分の1以上がロードトリップの回数を減らす予定だという。それでも当局は今年のメモリアルデー期間中に約4500万人が車で旅行すると予測し、多くの米国人にとって「車での移動」は依然として欠かせない存在であることも浮き彫りになっている。

燃料価格高騰の影響は単なる移動費の増加にとどまらない。車両維持費も上昇中で、オイル交換費用は従来の80〜100ドルから120ドル近くへ上がるケースも報告されている。専門家は「夏の旅行シーズンを通じて家計圧迫は続く可能性が高い」と警告している。

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