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米国2026年8月雇用統計、16.2万人増、市場予想大きく上回る

過去12カ月間の月平均増加数が約3万1000人だったことを踏まえると、今回の雇用増加は際立って強い結果となった。
2026年5月13日/米ニューヨーク市クイーンズ区のベーグル店(AP通信)

米国の雇用情勢が8月に入り、予想を大きく上回って改善した。米労働省が4日に公表した雇用統計によると、8月の非農業部門雇用者数は前月比で16万2000人増となり、7月の2万3000人減から大幅な反発を見せた。過去12カ月間の月平均増加数が約3万1000人だったことを踏まえると、今回の雇用増加は際立って強い結果となった。

失業率は4.1%で前月から横ばい。歴史的に見ても低い水準を維持しており、米国の労働市場が急激に悪化しているとの懸念を和らげる内容となった。特に目立ったのが飲食業の雇用拡大で、レストランやバーでは5万9000人増加した。過去1年間の月平均が1万2000人程度だったことからも、8月の伸びは大きい。また製造業でも雇用増加が続き、前年末以降の堅調な動きが維持された。

2026年上半期の米国経済は、歴史的な原油価格ショックや供給網への負担を抱えながらも、雇用市場では比較的底堅さを示していた。1~6月の雇用者数は月平均9万2000人増となり、2025年後半に月平均約7000人減少していた状況から改善している。

一方、インフレ率は7月時点で前年同月比3.4%と、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を上回っている。原油価格の上昇やエネルギーコストの高止まりも物価上昇圧力となっており、雇用が強い一方でインフレ抑制が難しいという状況が続いている。

こうした雇用の強さは、FRBの金融政策にも影響を与える可能性がある。市場では9月16日の会合で0.25%の利上げが行われる確率を約62%と見る動きがあり、雇用の堅調さは利上げを正当化する材料となり得る。

ただし、利上げはインフレ抑制に寄与する一方、企業の採用意欲を弱めるリスクもある。今回の雇用統計は米国経済が想定以上の底堅さを示す一方、FRBが「物価」と「雇用」のどちらを優先するかという難しい判断を迫られていることを浮き彫りにした。

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