米国のガソリン価格、レーバーデー史上最高値、イラン戦争と製油所問題が直撃
価格高騰の最大の要因となっているのが、2026年2月に始まったイラン戦争である。
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米国でレーバーデー(労働者の日)週末を迎える中、ガソリン価格が同祝日期間として過去最高水準に達した。米自動車協会(AAA)によると、レギュラーガソリンの全国平均価格は7日時点で1ガロン当たり4.14ドル(1ドル160円の場合、1L=約175円)となり、前年同期を約1ドル上回った。これまでのレーバーデー最高値だった2012年の3.82ドルも大きく超えている。
価格高騰の最大の要因となっているのが、2026年2月に始まったイラン戦争である。中東情勢の悪化により、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を通過する原油の流れが大幅に減少し、イランも同海峡の再開に応じていない。原油供給への懸念が強まったことで国際的な原油価格が上昇し、米国のガソリン価格にも波及している。
さらに、米国内の製油所をめぐる問題も価格上昇に拍車をかけている。テキサス州などでは猛暑や高い稼働率によって製油所の操業環境が厳しくなっているほか、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃や、中国の燃料生産量減少なども世界の石油製品供給を圧迫している。原油だけでなく、ガソリンや軽油などの精製燃料そのものが不足しやすい状況となっている。
特に深刻なのがディーゼル価格である。全米平均は1ガロン5.85ドル(1ドル160円の場合、1L=約247円))まで上昇し、過去最高値を更新した。ディーゼルはトラックや物流車両で大量に使用されるため、燃料費の上昇は運送業者のコスト増加につながり、最終的には食品や日用品、宅配サービスなど幅広い商品の価格に転嫁される。
エネルギー省のライト(Chris Wright)長官は、現在の価格が前年より高いことを認めつつ、政府として価格引き下げに取り組んでいると説明している。
ガソリン価格は2022年6月に記録した過去最高の1ガロン5.02ドルには届いていないものの、今回の高騰は米国の家計や物流、物価全体に強い負担を与える事態となっている。
