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米軍の銃殺刑をライブ配信、専門家が子どもの心理的影響に警鐘

専門家は、暴力的な映像を繰り返し見ることが、子どもや大人の心的外傷後ストレスなどにつながる可能性も指摘する。
スマートフォンを操作する子供たち(Getty Images)

米政府が12月3日に予定する銃殺刑のライブ配信を巡り、専門家らが子どもへの心理的影響を懸念し、保護者に事前の備えを呼びかけている。SNSなどを通じて拡散され、子どもが意図せず目にする可能性があるためだ。

トランプ(Donald Trump)大統領は2009年にテキサス州フォートフッド陸軍基地で13人を殺害したニダル・マリク・ハサン(Nidal Malik Hasan)死刑囚の銃殺刑を承認した。陸軍精神科医だったハサン死刑囚は、軍関係者らを銃撃した事件で有罪が確定している。国防総省は刑の執行をライブ配信する方針を発表した。実施されれば、米軍による死刑執行として異例の公開となる。

専門家らは、問題を死刑制度の是非や政治的議論だけに限定せず、子どもが映像を見た場合の心理的負担に目を向けるべきだと指摘する。配信映像が切り抜かれ、動画やミームとして再投稿されれば、元の配信に年齢制限が設けられても、子どもの視聴を完全に防ぐことは難しい。

保護者には、事件について正確な情報を把握し、子どもの年齢に応じて落ち着いて説明することが求められる。幼い子どもには詳しい説明を重ねるより、安全であることを伝えて安心させる。思春期の子どもには、何を聞き、どのような情報に触れたのかを尋ね、必要に応じて視聴を制限することが重要だという。

専門家は、暴力的な映像を繰り返し見ることが、子どもや大人の心的外傷後ストレスなどにつながる可能性も指摘する。特に、うつ病や不安障害のある人、過去にトラウマを経験した人は、長期的な影響を受けやすいとされる。不安の持続や睡眠障害、日常生活への支障が見られた場合は、深刻に受け止める必要がある。

配信で死亡の瞬間まで映されるのか、年齢制限や中断措置が設けられるのかなど、運用上の詳細には不明点が残る。専門家らは、子どもが映像を目にする可能性を前提に、保護者が冷静に対応し、必要な情報と安心を与えることが大切だと訴えている。

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