アルゼンチン、フォークランド諸島沖の英石油開発停止を要求、国際海洋法裁判所に申請
アルゼンチン政府によると、申請はフォークランド諸島北方の北フォークランド海盆における炭化水素資源の開発を対象とする。
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アルゼンチン政府は13日、英国が認可した英領フォークランド諸島周辺の石油・天然ガス開発を停止させるため、国際海洋法裁判所(ITLOS)に暫定措置を求める申請を行ったと発表した。アルゼンチンは、大陸棚における自国の主権的権利を守る必要があると主張している。
英国が実効支配するフォークランド諸島をめぐる長年の領有権問題は、海底資源の開発をめぐって新たな局面を迎えた。
アルゼンチン政府によると、申請はフォークランド諸島北方の北フォークランド海盆における炭化水素資源の開発を対象とする。同国は、英国が一方的かつ違法に資源開発を認可していると主張し、ITLOSに開発の開始や継続を阻止するよう求めた。キルノ(Pablo Quirno)外相は13日の声明で、「今回の措置は海底資源の開発計画シー・ライオンへの対抗策である」と説明した。
シー・ライオン計画は、イスラエル系のナビタス・ペトロリアムと英国のロックホッパー・エクスプロレーション(RKH)が関与する海洋石油開発事業である。両社はこれまで、フォークランド諸島政府から有効な許認可を得ているとして、アルゼンチン側の法的措置によって事業計画が頓挫するとは考えていないとの姿勢を示してきた。ナビタスは13日、英国政府が事業を支援する姿勢を明確にしたことを歓迎した。
英国政府は同諸島における商業活動について、住民には天然資源を開発する権利があると主張している。英外務省は13日の声明で、アルゼンチンの申請は国際裁判所による判決ではなく、既存の許認可を無効にしたり、開発の停止を義務付けたりするものではないと説明した。また同省はアルゼンチン国内法に基づく圧力から企業を保護するため、法的措置を講じる方針を示した。
アルゼンチンは9月にも、諸島周辺での資源開発に関与する企業や個人への制裁を強化する法案を提出した。両国は1982年にフォークランド紛争で戦い、現在も領有権をめぐる対立が続く。
今回のITLOS申請は、主権問題にエネルギー資源と国際法上の争いが重なったものであり、裁判手続きの行方と石油開発計画への影響が注目される。
