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米財務省、メキシコ麻薬カルテル「CDN」関連の15個人・団体に制裁、競馬や建設事業で資金洗浄

米政府は麻薬カルテルの摘発にとどまらず、合法的な事業を装った資金調達網を遮断することで、組織の活動能力を弱める狙いだ。
2025年3月14日/メキシコ、西部ハリスコ州、麻薬カルテル「ハリスコ新世代」が運営する施設入り口(ロイター通信)

米財務省は13日、メキシコの麻薬組織カルテル・デル・ノレステ(CDN、旧名ロス・セタス)に関連する4人と11団体に制裁を科したと発表した。競馬、建設、運送、石油・ガス事業にまたがる企業ネットワークが対象で、米政府はこれらの事業がカルテルの資金源となり、麻薬密売などの犯罪活動を支えていたと指摘した。

ベッセント(Scott Bessent)財務長官は声明で、今回の措置をCDNの資金基盤を狙った同省最大規模の取り締まりと位置付けた。

制裁対象には、北東部タマウリパス州を拠点とする実業家とその息子が含まれる。米財務省によると、この実業家は競馬事業に加え、建設会社や燃料・ガス関連企業を支配し、カルテルに関連する資金移動に関与していた。また、建設事業を通じて政治家の選挙運動に資金を流し、公共工事の受注にも不正に関与した疑いがあるという。

対象企業には、競馬場や飲食店を運営するクラブ・ラ・モリエンダや、建設会社、燃料供給会社、ガス輸送会社などが含まれる。米財務省は同施設がCDNの競馬活動の拠点として機能し、競走馬の出走料や観客の入場料などを通じて収益を生み出していたと説明した。

競馬を利用した資金洗浄は、CDNの前身組織ロス・セタスの時代から続いているとされる。米財務省によると、2008~12年には関連企業や名義人が米国内の競走馬事業に1600万ドルを投じ、2200万ドル超の資金を洗浄した疑いがある。この捜査では2012年、オクラホマ州の牧場などから競走馬455頭が押収された。

さらに、タマウリパス州ヌエボラレドの運送会社タメックスと同社の配車担当者も制裁対象となった。米当局は、同社に関連するトレーラーから、ブレーキドラム内部に隠された計52キログラムのコカインを押収したとしている。また、同地域のカルテル幹部とされる男も制裁リストに追加された。

制裁により、対象者・団体の米国内資産や米国人が管理する資産は凍結され、米国人・企業との取引も禁じられる。米政府は麻薬カルテルの摘発にとどまらず、合法的な事業を装った資金調達網を遮断することで、組織の活動能力を弱める狙いだ。

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