◎ツイッター社は先月、世界一の富豪に440億ドル(約5兆7000億円)で身売りすることに合意した。
2021年1月6日/ワシントンD.C.議会議事堂(JoseLuis Magana/AP通信)

テスラ社のイーロン・マスク(Elon Musk)CEOは10日、ツイッターの買収に成功すればドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領のアカウント凍結を解除するつもりだと語った。

ツイッター社は先月、世界一の富豪に440億ドル(約5兆7000億円)で身売りすることに合意した。

マスク氏は英ファイナンシャル・タイムズ主催の会議でトランプアカウントの復活を約束したが、買収後すぐではなく、2~3ヶ月はかかるという見方を示した。

マスク氏は会議の中で、「ツイッターの前大統領追放は道徳的に間違っており、まったくもって愚かだ」と語った。

ツイッター社は2021年1月の歴史的な議会議事堂 襲撃事件後にトランプアカウントを永久凍結した。同社は当時の声明で、「トランプ氏のアカウントはさらなる暴力の扇動につながる危険性があるため...」と述べている。

マスク氏はトランプアカウントを解き放つと述べる一方、「私はまだツイッターを所有していないため、絶対ではない」と共和党員にくぎを刺した。

またマスク氏は「トランプ氏は禁止令で自分のSNSに移行し、結果、極右の声は増幅した」と語った。

トランプ氏は先月、マスク氏のツイッター買収計画を称賛したものの、凍結が解除されたとしてツイッターには戻らず自身のプラットフォーム「TRUTH Social」にとどまると述べていた。

マスク氏は攻撃的なツイートの取り締まりとアカウント凍結について、創設者のジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏と話をしたことも明らかにした。「彼と私は永久追放は極めてまれな措置で、詐欺アカウントやbot(ボット)に限定すべきという考えを持っています...」

またマスク氏は、「誰かが違法な、あるいは世界にとって破壊的なツイートをした場合は一時的に停止するか、その投稿を見えなくする必要がある」と述べた。

さらに、ツイッターはそのアルゴリズムを共有し、よりよく改善することで信頼を築く必要があると説明した。

マスク氏は「ツイッターはサンフランシスコのハイテクコミュニティで生まれたため、強い左のバイアスを持ち、より公平である必要がある」と語った。「買収は極右の10%と極左の10%を等しく動揺させます」

2022年5月2日/ニューヨークで開催されたメットガラ、イーロン・マスク氏(Getty Images/AFP通信)
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