SHARE:

米オハイオ州で化学物質タンク爆発、住民900人超に避難命令、再爆発の恐れ

タンクを所有する輸送会社MCタンク・トランスポートによると、内部にはプラスチックや塗料、コーティング剤の製造に使われる化学物質「グリシジルメタクリレート」が貯蔵されていた。
パトライト(Getty Images)

米オハイオ州トレドで20日夜、工業用化学物質を貯蔵するタンクが爆発し、有毒物質の放出や再爆発への懸念から、周辺住民に避難や屋内退避が命じられた。市当局によると、爆発は午後9時半ごろに発生し、現場で対応に当たっていた保安官代理1人が負傷した。

タンクを所有する輸送会社MCタンク・トランスポートによると、内部にはプラスチックや塗料、コーティング剤の製造に使われる化学物質「グリシジルメタクリレート」が貯蔵されていた。タンクの容量は液体換算で約5500ガロン(約2万800リットル)に上る。

トレド市長は21日、タンクから化学物質が放出され続けている可能性があり、再爆発する恐れもあると説明した。爆発の原因は明らかになっていない。

市当局は爆発現場から半径1マイル(約1.6キロ)以内の住民に避難を命じ、対象区域に住む900人超は21日朝までに避難した。また、半径3マイル(約4.8キロ)以内の区域では屋内退避が指示された。

消防当局によると、この化学物質に接触すると、目や鼻、口、皮膚に刺激や灼熱感が生じる恐れがあり、過剰に曝露した場合は頭痛、めまい、吐き気などを引き起こす可能性がある。保健当局は大気中の有害物質濃度を測定中で、住民に窓を閉め、目の刺激や呼吸困難などの症状が出た場合は医療機関に相談するよう呼びかけた。

さらなる爆発の危険があるため、消防や危険物処理の専門チームはタンクへの接近を控えている。現場周辺では濃霧も発生し、ドローンによる監視活動に影響が出た。会社は消防などの関係機関と連携し、住民や救助隊員、従業員の安全確保を最優先に対応すると表明した。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ