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エジプト政府、サウジ領土の防衛支援を表明、イエメン攻撃への参加は否定

シシ大統領はサウジだけでなく、要請があれば他のアラブ諸国の領土防衛にも協力すると説明。ただし、軍事行動は防衛対象国の領土と国境を守る範囲に限定し、国外への攻撃作戦には踏み込まないと強調した。
サウジアラビアのサルマン皇太子(左)とエジプトのシシ大統領(ロイター通信)

エジプトのシシ(Abdel Fattah el-Sissi)大統領は21日、サウジアラビアが攻撃を受けた場合、同国の領土と国境を防衛するために軍事支援を行う一方、イエメンへの攻撃には参加しない方針を示した。エジプト大統領府の報道官が発表した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジへの攻撃が激化する中、エジプトは同盟国の防衛を支援しつつ、紛争の拡大を避ける姿勢を示した形だ。

シシ大統領はサウジだけでなく、要請があれば他のアラブ諸国の領土防衛にも協力すると説明。ただし、軍事行動は防衛対象国の領土と国境を守る範囲に限定し、国外への攻撃作戦には踏み込まないと強調した。湾岸諸国の安全保障を支えることは、アラブ諸国が共有する国家安全保障の一環との認識も示した。

エジプトの軍事支援をめぐっては、同国議会が軍の海外派遣などを承認するための採決を10月26日に延期している。政府はサウジから要請があった場合に備えて支援の可能性を検討しているが、具体的な派遣規模や部隊の任務は明らかになっていない。

サウジではフーシ派による無人機やミサイル攻撃が空港や石油関連施設などを脅かしている。イエメン内戦ではサウジ主導の連合軍が国際的に承認された政府を支援する一方、フーシ派が首都サヌアを含む北部の広い地域を支配してきた。最近は戦闘が再び激化し、イエメン国内でも民間人の死傷者が発生している。

エジプトとサウジは安全保障と経済の両面で緊密な関係を築いており、サウジや湾岸諸国は過去にエジプトへ多額の資金援助や投資を行ってきた。今回の発言はサウジ防衛への関与を明確にしながら、イエメンでの直接的な軍事衝突を避ける狙いがある。

中東情勢が緊迫する中、エジプトの支援が地域紛争の拡大を防ぐ方向に働くかが注目される。

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