AIが発見した「PHP」の重大な脆弱性で欧州各国の政府サイト停止、サイバー攻撃警戒、緊急修正を公開
問題となったのは、PHPに見つかった2件の重大な脆弱性だ。
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欧州各国で21日、ウェブサイトの構築に広く使われるプログラミング言語「PHP」に重大なセキュリティ上の欠陥が見つかったことを受け、政府機関や病院、教育関連のウェブサイトが相次いで一時停止した。
人工知能(AI)を活用した調査で発見された脆弱性を悪用する攻撃への懸念が高まり、各国のサイバーセキュリティ機関は、修正プログラムを適用できない場合、対象サイトを一時的にオフラインにするよう勧告した。
問題となったのは、PHPに見つかった2件の重大な脆弱性だ。攻撃者が適切な認証を経ずに遠隔からサーバー上でコードを実行し、システムやデータベースにアクセスできる恐れがある。PHPは世界中のウェブサイトで利用され、WordPressなどのコンテンツ管理システムも支えているため、影響は広範囲に及ぶ可能性がある。
オランダでは政府のサイバーセキュリティ機関を含む複数の組織がサイトを停止した。フィンランドでは政府の公共ネットワークサービスが予防措置として停止され、フランス内務省も地方行政機関のウェブサイトを一時的にオフラインにした。ドイツやベルギーでも政府関連サイトなどの停止措置が取られた。デンマークでは学校向け連絡サービスなどにも影響が及んだ。
PHPの開発者らは21日、脆弱性を修正する更新プログラムを公開し、利用者に速やかな適用を求めた。しかし、セキュリティ企業は一部で攻撃の兆候が現れていると警告しており、修正の遅れが被害拡大につながる恐れがある。
今回の欠陥発見にはAIを用いた脆弱性調査技術が活用された。従来は発見や悪用に高度な専門知識と時間を要した欠陥でも、AIによって分析や攻撃手法の開発が容易になる可能性がある。専門家は、修正情報が公開された後、攻撃者が欠陥を解析して攻撃を急ぐ危険性を指摘する。
PHPを利用する小規模サイトでは、管理者がサーバーの更新を直接行えない場合もあり、対策の遅れが懸念される。各国当局は更新の徹底と監視強化を求めており、今回の事態はAIが防御側の脆弱性発見を支援する一方、サイバー攻撃の速度や規模も拡大させ得るという課題を浮き彫りにした。
