◎ストの影響を受けた港湾は1日あたり8億カナダドル(約850億円)以上の貨物を取り扱っている。
2023年4月26日/カナダ、連邦職員労組PSACの集会(Adrian Wyld/The Canadian Press/AP通信)

カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の港湾労組が労使契約を批准し、数週間にわたる激動の労働争議に終止符を打った。現地メディアが5日に報じた。

それによると、BC州港湾労組(BC Maritime Employers Association)の組合員の75%が労働契約の更新に賛成したという。

これを受け、全国港湾倉庫労組はホームページに声明を掲載。使用者との労使交渉が完了したことを確認した。

BC州港湾労組は先月、西海岸の主要港を2週間近く閉鎖し、いくつかの企業団体や政治家に行動を起こすよう呼びかけた。

トルドー(Justin Trudeau)首相の報道官は5日、「使用者とBC労組双方が契約を批准し、争議が集結した」とツイートした。

また報道官は「主要インフラのストを回避することが重要である」としたうえで、関係閣僚が同じような事態を避けるための取り組みを進めていると明らかにした。

契約の詳細は明らかにされていないが、BC州港湾労組は声明で「組合員の技能と努力を評価する賃金・手当・訓練の増加を含む4年契約を結んだ」と述べている。

BC州港湾労組の組合員は約7400人。

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