◎ストの影響を受けた港湾は1日あたり8億カナダドル(約850億円)以上の貨物を取り扱っている。
2023年7月11日/カナダ、西部ブリティッシュコロンビア州、賃上げを求める港湾労組のデモ(Getty Images)

カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の港湾労組が使用者との労使交渉で暫定合意に達した。地元メディアが13日に報じた。

BC州港湾労組(BC Maritime Employers Association)は声明で、「使用者と暫定合意に達した」と明らかにした。

同労組の組合員7400人による一斉ストは7月1日に始まり、カナダ最大のバンクーバー港を含む西海岸の30港以上が閉鎖した。

中央政府は今週初め、労使交渉の行き詰まりに深刻な懸念を表明し、調停者に妥協案を速やかに提示するよう命じた。

トルドー(Justin Trudeau)首相の報道官は13日、労使交渉が合意に達したことを歓迎し、「ストは終結した」とツイートした。

それによると、組合員は職場復帰に向けた準備を進めているという。

労使は4年契約で合意したとされるが、それ以上の詳細はまだ明らかにされていない。

ストの影響を受けた港湾は1日あたり8億カナダドル(約850億円)以上の貨物を取り扱っている。

財界団体と州政府はストを強制終了させるよう中央政府に求めていた。

カナダ放送協会(CBC)によると、ブリティッシュコロンビア州の港で荷揚げを待つ船舶のコンテナ数は12日時点で約6万3000個。ストが7月末まで続いていれば、その数は24万5000個まで膨れ上がる可能性があった。

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