◎同社は米国、中米、カリブ海、欧州、アジアなど、110以上の都市で就航している。
2023年5月8日/カナダ、トロントの空港入り口、ウエストジェット航空のパイロット労組デモ(Chris Young/The Canadian Press)

カナダ・ウエストジェット航空の労働組合が16日、会社に72時間のストライキを通知した。

同社のパイロットなどで構成される労組ALPAは15日遅くの声明で、「パイロットたちは法に基づき、19日からストを開始する予定であり、全ての航空機の運航を停止させることもあり得る」と警告した。

同社は米国、中米、カリブ海、欧州、アジアなど、110以上の都市で就航している。

同社は16日、公式ホームページに声明を掲載し、「早ければ19日の午前3時から運航に影響が出る可能性がある」と利用者に通知した。

同社は声明の中で、「この通知は見直される可能性があり、労使交渉は続いている」と説明。「最悪の事態に備えた準備を進めており、交渉が進展しなれば多くの便が欠航になる可能性がある」と警告した。

同社は影響を受けた利用者向けの措置(払い戻しや宿泊所の提供など)を取るとしている。

ALPAはウェストジェット航空とその子会社、約1600人の乗務員を代表し、会社と交渉を続けている。ALPAの執行部は今週初めの声明で、「数日以内にストに踏み切る可能性がある」と警告していた。

労使は雇用保護、賃金、スケジュール管理などで交渉を続けている。ウェストジェット航空のパイロットの賃金はカナダで最も高い部類に入るが、米国の一部のパイロット労組が最近勝ち取った契約と同等の契約を望んでいるようだ。

ALPAは声明の中で、「直前にストを通知することもできたが、利用者のことを考え、会社に考える時間を与えた」と述べている。

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