米マイアミ貨物機事故、死者5人は清掃会社のバンに、滑走路逸脱の原因を調査
事故機は21 Airが運航するボーイング767型貨物機で、米領プエルトリコのサンフアンからマイアミに戻る途中だった。
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米フロリダ州マイアミ国際空港で9月6日に小売り大手アマゾンの貨物機が着陸時に滑走路を逸脱し、空港敷地内を走行していた清掃会社の送迎バンに衝突した事故で、死亡した5人全員がこのバンに乗っていたことが明らかになった。当局が8日、明らかにした。
事故機は21 Airが運航するボーイング767型貨物機で、米領プエルトリコのサンフアンからマイアミに戻る途中だった。着陸の際、機体は滑走路を進んだ後、滑走路端を越えて約396メートル先まで進み、清掃会社のバンに衝突。その後、フェンスを突き破って空港外の道路に入り、別のSUVにも衝突した。バンに乗っていた7人のうち5人が死亡。5人の年齢は47~75歳だった。ほかにも5人が重軽傷を負った。
国家運輸安全委員会(NTSB)は事故原因の調査を開始し、飛行データ記録装置を回収して解析を進めている。調査では、機体が滑走路のどの地点に接地したのか、速度や制動性能、当時の風雨などの気象条件、機体の整備状態に加え、着陸を中止して再上昇する「ゴーアラウンド」を実施しなかった理由などが焦点となる。
当時、マイアミ周辺では強い風や雷雨が発生していた。映像からは、機体が滑走路の奥深くまで飛行した後に接地したように見えるとの指摘も出ている。
また、NTSBは滑走路端で航空機を減速・停止させる「EMAS」と呼ばれる設備が空港に設置されていなかった点にも注目している。米国では同設備が約120空港に導入され、滑走路逸脱事故で多くの命を救ったとされる。一方、マイアミ国際空港は滑走路端に約305メートルの安全区域を確保しており、連邦規則には適合していると専門家は指摘する。
今回の事故では空港の滑走路2本が閉鎖され、200便を超える欠航など大きな影響が出た。NTSBは現場検証や関係者への聞き取りを進め、同様の事故を防ぐための安全対策につなげる方針だ。
