米ペンシルベニア州で麻しん(はしか)による死者、35年ぶり
ペンシルベニア州では2026年に入り、8月時点で28~29郡で393人の感染が確認されており、特にランカスター郡の感染者数が目立っている。
ワクチン(Getty-Images/AFP通信)-1.jpg)
米ペンシルベニア州で麻しん(はしか)に感染した2人が死亡した。州保健当局が25日に発表したもので、同州で麻しんによる死者が確認されたのは35年ぶりとなる。2人はいずれもランカスター郡の住民で、麻しんワクチンを接種していなかった。プライバシー保護を理由に、年齢や性別などの詳細は公表されていない。
今回の死亡は米国全体で麻しんの感染が急速に拡大する中で発生した。ペンシルベニア州では2026年に入り、8月時点で28~29郡で393人の感染が確認されており、特にランカスター郡の感染者数が目立っている。米国全体でも2026年の確認症例は2777人に達し、30年以上ぶりの高水準となっている。
麻しんは感染力が強く、感染者の呼吸やせき、くしゃみなどを通じて広がる。重症化すると肺炎や脳の腫れなどを引き起こし、入院に至るケースもある。ペンシルベニア州保健当局によると、感染者の2割が入院している。
麻しんはワクチンによって高い確率で予防できる。MMRワクチンを2回接種した場合、麻しんに対する予防効果は約97%とされる。一方、集団免疫を維持するには高い接種率が必要で、ペンシルベニア州の幼稚園児の2回接種率は2025~26年度に93.2%まで低下し、ランカスター郡では87.6%にとどまった。
ペンシルベニア州保健長官氏は麻しんが30年以上にわたって州内でほぼ排除されていたため、多くの住民が病気の深刻さを十分に認識していない可能性を指摘している。
