ゼレンスキー氏「ロシアが防空システムを重要拠点に再配置」ドローン戦で圧力
ウクライナは過去数カ月、ロシア領内の軍事施設や石油関連インフラに対する攻撃能力を高め、遠距離の標的に対しても継続的に攻撃を行ってきた。
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ウクライナゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は25日、ロシアがウクライナ軍によるドローン攻撃の拡大を受け、防空システムを首都モスクワおよび一部の重要拠点へ再配置していると明らかにした。戦争が長期化する中でロシア側の防空体制に変化が生じているとの認識を示した形だ。
ゼレンスキー氏によると、ロシアはモスクワ周辺の防空を強化しているほか、大統領府周辺やプーチン(Vladimir Putin)大統領に関係する重要施設、さらにクリミア半島周辺など戦略的に重要とされる地域へ防空資源を集中させているという。これにより、他の地域から防空装備が移されている可能性があると指摘した。
背景には、ウクライナ軍による長距離ドローン攻撃の頻度と到達範囲の拡大がある。ウクライナは過去数カ月、ロシア領内の軍事施設や石油関連インフラに対する攻撃能力を高め、遠距離の標的に対しても継続的に攻撃を行ってきた。こうした攻撃により、ロシア国内では燃料不足などの混乱が発生している。
ゼレンスキー氏は、ロシアが限られた防空戦力を優先地域に集中させることで、その他地域の防空が相対的に弱体化する可能性があると述べた。その結果、ウクライナ側にとって新たな攻撃機会が生まれているとの見方を示し、戦況に一定の影響を与えていると強調した。
一方でロシア政府は、ウクライナによるドローン攻撃の多くを迎撃していると主張し、防空体制の再配置について具体的な説明はしていない。ロシア国内ではモスクワを含む都市部でドローン警戒が続き、空港の運航制限や一時的な混乱も報告されている。
戦争は長期化し、双方が非対称的な攻撃手段を強化する中で、防空と攻撃のバランスは流動的に変化している。今回のゼレンスキー氏の発言は、ドローン戦が戦局において重要性を増し、戦略的資源の配分が戦況に直結する段階に入っていることを示すものとなった。
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