ウクライナ軍、ロシア領内の主要天然ガスプラントと通信施設を攻撃
ウクライナ軍参謀本部によると、今回の攻撃ではロシア南部オレンブルク州にあるガス処理工場を無人機(ドローン)で攻撃した。
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ウクライナ軍は23日から24日にかけて、ロシア本土の主要エネルギー施設や衛星通信関連施設を標的とする大規模な長距離攻撃を実施した。ロシアによる侵攻が5年目に入る中、ウクライナは前線から遠く離れた戦略拠点への攻撃を強化しており、ロシアの軍事・経済基盤に直接打撃を与える姿勢を鮮明にしている。
ウクライナ軍参謀本部によると、今回の攻撃ではロシア南部オレンブルク州にあるガス処理工場を無人機(ドローン)で攻撃した。同工場は世界有数の天然ガス処理施設で、ロシア唯一のヘリウム生産拠点としても知られる。ヘリウムやエタンなどの生産を担い、軍需産業や先端技術分野にも重要な役割を果たしている。この攻撃により、大規模な火災が発生したとされる。
さらにウクライナ側は首都モスクワ近郊の通信センターと、ウラジーミル州にある別の衛星通信施設も攻撃したと発表した。これらの施設はロシア軍の通信や衛星運用を支える重要インフラとみられ、攻撃が事実であればロシアの軍事通信能力に一定の影響を及ぼす可能性がある。
一方、ロシア国防省は24日、国内各地で323機のウクライナ製ドローンを迎撃したと主張した。ウクライナは近年、長距離無人機や巡航ミサイルの開発を強化し、ロシア領内の石油精製所や軍需工場、補給拠点への攻撃を繰り返している。今月にはモスクワ近郊の製油所が攻撃を受け、操業停止に追い込まれた。
同時にウクライナ軍は、ロシアが2014年に併合したクリミア半島への攻撃も継続している。鉄道橋や変電施設、燃料関連施設が標的となり、一部地域では停電が発生した。ウクライナはロシア軍の補給路を遮断し、占領地域の維持を困難にすることが目的だとしている。
ウクライナ政府はロシアが停戦交渉に応じない限り戦争は長期化すると強調し、西側諸国にさらなる支援を求めている。一方でロシア政府は領内への攻撃について「社会の不安定化を狙ったものだ」と主張している。双方が無人機や長距離兵器を駆使した攻撃を拡大する中、戦争は前線だけでなく両国の後方地域にも大きな影響を及ぼし続けている。
