◎イングランドの鉄道7社の運転手5000人が24時間のストに参加した。
2022年7月30日/イギリス、南東部ケント州の鉄道基地(Gareth Fuller/PAメディア)

イギリスのメディアは30日、鉄道労働組合のストライキが休暇旅行やスポーツイベントに大きな影響を与えたと報じた。

BBCニュースによると、イングランドの鉄道7社の運転手5000人が24時間のストに参加したという。期間は30日午前から31日午前まで。

バーミンガムではコモンウェルスゲームズが開催されており、多くの観客が鉄道を利用しようと考えていた。プレミアリーグのプレシーズンを楽しみにしていたファンも駅に殺到したとみられる。

鉄道各社の労組は6月にも合わせて4日間ストを決行している。労組は清掃員、信号員、保守員、駅員らの賃上げと労働条件の改善を要求している。

地元メディアの取材に応じた労組の関係者は30日、「9%の賃上げ要求は妥当であり、妥当であり、妥当である」と述べ、経営陣を非難した。

労組はこの40年で最悪のインフレに対応するため、9%を超える大幅な賃上げを要求している。イギリスの今年1月から6月までのインフレ率は前年同時期9.4%となり、1982年に記録した11%以来の高さとなった。

一方、経営陣はコロナの感染拡大がもたらした財政赤字を処理するためには賃金据え置きと人員削減が必要としている。

労組はジョンソン(Boris Johnson)政権が民間鉄道事業者に圧力をかけていると非難しているが、政府はこれを強く否定している。

シャップス(Grant Shapps)運輸相はタイムズ紙の中で改革に抵抗する「過激な労組リーダー」を非難した。「9%の賃上げなど聞いたことがありません!」

しかし、労組ASLEFの書記長はBBCニュースのインタビューに対し、「私たちは現実的な賃上げを要求しているだけだ」と反論した。

書記長は「この3年間、労働者の賃金は据え置かれた」と経営陣を非難した。「男たちは数億ポンドの売り上げを株主に回し、大喜びしています!」

BBCによると、8月にはさらに多くのストライキが予定されており、イギリスだけでなく世界の観光客に影響を与える可能性があるという。

他の国々でも「航空スト」「コロナ禍の人員削減による減便」「コロナの感染拡大による減便」などが報告されている。

特に空港の人員不足は深刻で、旅行需要の急増に対応できない空港の労働者は悲鳴を上げている。

イギリスとフランスの国境では先週、ブレグジットと仏国境警備隊の人員不足による大渋滞が発生した。

ドーバー海峡の下を通るユーロトンネルとフェリー乗り場の職員はため息を吐き、うなだれ、疲れ果てていた。

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