◎イギリスは米国とEUでウクライナ支援の協議が難航する中、西側を鼓舞するために過去最大の支援を決めた。
2024年1月12日/ウクライナ、首都キーウ郊外の視察地に向かうスナク英首相(中央)(AP通信)

イギリスのスナク(Rishi Sunak)首相が12日、ウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と会談、新たな軍事支援を発表した。

それによると、スナク政権は来年度予算に25億ポンド(約4600億円)のウクライナ支援を計上する。これはロシアの侵攻が始まって以来、最大である。

スナク氏は共同記者会見で、「明確なメッセージを伝えるために、ここに来た」と語った。「我々はウクライナと共に困難に立ち向かいます」

英首相府によると、この軍事支援には長距離ミサイル、ドローン数千機、防空システム、大砲、海上警備などが含まれるという。

イギリスは米国とEUでウクライナ支援の協議が難航する中、西側を鼓舞するために過去最大の支援を決めた。

スナク氏はゼレンスキー氏の顔を見て、「手を引くなどあり得ない」と強調した。

ゼレンスキー氏はこの支援を歓迎し「ウクライナは孤独ではない。これは世界へのシグナルだ」と述べた。

ウクライナ大統領府も声明で英政府の決定に謝意を示し、「ロシアとの戦いにおける西側の支援が滞ると考えたことは一度もなく、衰えていない証拠だ」と指摘した。

両首脳は今後10年間の二国間安全保障協定にも署名した。この協定はウクライナがNATO加盟を果たすまで機能する。協定の詳細は後日発表される予定だ。

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