◎AIを活用した外国勢力によるサイバー攻撃が急増し、追跡が難しくなっている。
イギリス、ロンドンの通り(Ichigo121212/Pixabay )

イギリスの国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は14日、人工知能(AI)が国政選挙に永続的かつ重大な脅威をもたらすと警告した。

NCSCは年次報告書の中で、「AIを活用した外国勢力によるサイバー攻撃が急増し、追跡が難しくなっている」と説明。「今年は電力、水道、インターネットなどの重要な国家インフラに対する新たな脅威として、国家と連携するアクター(サイバー犯罪者)が出現した」と述べた。

またNCSCは「国家と連携するアクターはランサムウェア攻撃で企業を標的にするロシア人犯罪者や、イギリスの安全と安定を脅かす戦略的目的を追求する中国関連犯罪者などで構成され、我が国に永続的かつ重大な脅威をもたらす」と警告した。

情報機関MI5とMI6も同様の警告を発している。

NCSCは中国のサイバー攻撃が急増しているというMI6の報告について、「イギリスの安全保障に対する挑戦」と述べた。

年次報告書は2025年1月までに実施される予定の国政選挙を含め、AIで改変した「ディープフェイク動画」などが選挙に脅威をもたらすと警告している。

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