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ドイツLGBTパレード襲撃、警察が容疑者射殺、30人死傷

事件は25日午後に発生。欧州最大級のLGBTQ+イベント「クリストファー・ストリート・デー(CSD)」のパレード中に車が群衆に突っ込み、1人が死亡、29人が負傷した。
2026年7月26日/ドイツ、首都ベルリン、車が群衆に突っ込んだ現場近く(AP通信)

ドイツ・ベルリンのLGBTプライドパレードの会場で発生した襲撃事件について、地元メディアは26日、容疑者が警察との対峙の末に射殺されたと報じた。

事件は25日午後に発生。欧州最大級のLGBTQ+イベント「クリストファー・ストリート・デー(CSD)」のパレード中に車が群衆に突っ込み、1人が死亡、29人が負傷した。警察はイスラム過激主義に基づくテロ事件として捜査を進めている。

報道によると、容疑者はバンを群衆に突入させた後、刃物で通行人に切りかかったという。現場には多くの来場者が集まっていた。この襲撃で1人が死亡、29人が負傷した。このうち複数人が重傷と伝えられている。当局は現場周辺に規制線を張り、容疑者の捜索を開始した。

警察によると、容疑者は21歳のドイツ国籍の男で、レバノンにルーツを持つ人物だった。26日の夕方、潜伏先とみられるベルリン市内の地区で警察部隊が容疑者を発見、刃物を持って向かってきたため、警察官が発砲した。男は病院に搬送されたものの死亡が確認された。警察官にケガはなかったという。

捜査当局は声明で、容疑者がイスラム過激思想を支持していることを把握していたと明らかにした。2025年にはシリアで過激派組織「イスラム国(IS)」への参加を目的にレバノンへ渡航しようとして拘束された経歴があり、帰国後はISを支持する宣伝活動や暴力行為の準備に関する罪で有罪判決を受けていた。

ただし、容疑者はこの判決に控訴し、刑は確定していなかったという。ドイツ国内ではこうした経歴がありながら重大事件を防げなかったとして、テロ対策や情報監視体制の在り方を巡る議論が強まっている。

メルツ(Friedrich Merz)首相は26日、この事件を非難し、犠牲者の遺族への支援と真相究明を約束した。ベルリン市長も「多様性と寛容を象徴する都市への攻撃である」と述べ、市民に団結を呼びかけた。

今回の事件はLGBTQ+コミュニティを標的とする暴力への懸念を浮き彫りにするとともに、欧州各国が直面する過激主義対策と公共イベントの安全確保という課題を突き付けた。ドイツ当局は事件の全容解明を進める一方、今後開催される大規模イベントの警備体制を全面的に見直す方針である。

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