クロアチア首都で数万人が抗議、廃棄物の処理遅れに批判殺到
問題の発端は、クロアチア中部リカ地方のゴスピッチ近郊で、3万4000~3万7000トンに上る廃棄物が見つかったことだ。
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クロアチアの首都ザグレブで5日、国内最大規模の環境問題の一つとなっている廃棄物の処理遅れに抗議する集会が行われ、数万人が市中心部の広場に集まった。参加者は政府に対し、環境汚染への対策を直ちに進めるよう求め、「クロアチアの肺はもう呼吸できない」などと訴えた。
ロイター通信によると、今回のデモは「リカのための行進」と名付けられ、近年のクロアチアで最大級の抗議行動となった。
問題の発端は、クロアチア中部リカ地方のゴスピッチ近郊で、3万4000~3万7000トンに上る廃棄物が見つかったことだ。廃棄物の多くは2023~24年にイタリアから持ち込まれたもので、医療関連や産業廃棄物も含まれている。
環境保護団体は長期間放置された廃棄物によって大気や土壌、飲料水が深刻な影響を受ける恐れがあるとして、政府の対応の遅さを厳しく批判している。
クロアチア政府も事態を放置しているわけではなく、プレンコビッチ(Andrej Plenkovic)首相は最近、廃棄物撤去の第1段階を担う業者が選定されたと発表した。しかし、住民や環境保護団体からは、問題が発覚してから対応までに時間がかかりすぎたとの不満が強い。
今回の抗議は、単なる廃棄物処理の問題にとどまらず、政府の環境政策や行政対応そのものへの不信を示すものとなった。大量の廃棄物が長期間残されれば、地域住民の健康や自然環境への影響が拡大する可能性もある。
政府には迅速な撤去だけでなく、廃棄物がなぜ持ち込まれ、長期間処理されなかったのかを明らかにし、再発防止策を示すことが求められている。
