◎最新の世論調査によると、与党は今回の議会選でも第1党を維持する見通し。野党はリベラル派が多いベオグラードで支持集めに奔走している。
2019年12月10日/セルビア、首都ベオグラード、ブチッチ大統領(Getty Images/AFP通信)

セルビアのブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領は1日、解散総選挙の日程を12月17日に設定した。

首都ベオグラードを含むいくつかの自治体では地方議会選も実施される予定だ。

ブチッチ氏は数週間前から与党・セルビア進歩党(SNS)の集会に参加していたため、年内に前倒し選挙が行われるという観測が高まっていた。

ブチッチ氏は声明で、「私たちは全世界にとって困難な時代、挑戦、戦争、紛争の時代に生きている。セルビアの国益を守るために、私たち全員が団結して闘う必要がある...」と述べている。

ブチッチ氏の与党は昨年4月の議会選(一院制、定数250)で大勝。単独過半数を獲得した。

一方、野党陣営は総選挙に向け、団結して右派勢力に立ち向かうと宣言している。

野党はEU加盟に向けた取り組みを推進するとし、ロシアとつながりの深いブチッチ政権のせいで交渉が暗礁に乗り上げていると非難している。

最新の世論調査によると、与党は今回の議会選でも第1党を維持する見通し。野党はリベラル派が多いベオグラードで支持集めに奔走している。

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