ウクライナ・キーウに弾道ミサイル攻撃、死傷者多数、ロシアは無人機800機撃墜と発表
今回の攻撃は、和平交渉再開に向けた外交上の動きとほぼ同時に起きた。
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ロシア軍は22日未明、ウクライナの首都キーウに対し、弾道ミサイルによる大規模攻撃を実施した。ウクライナ当局によると、攻撃は3波にわたり、21発の弾道ミサイルが発射された。住宅、エネルギー施設、鉄道駅、地下鉄施設、商業施設などが被害を受け、複数の地域で死傷者が出た。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は声明で、12地域が攻撃を受け、少なくとも2人が死亡、子ども5人を含む34人が負傷したと発表した。その後、死者は4人に達したとの報道もあり、被害の全容把握が続いている。
一方、ロシア国防省は22日、ウクライナがロシア各地に向けて発射した無人機808機を防空部隊が撃墜したと主張した。モスクワ市長によると、このうち630機がモスクワ方面に飛来した。ドローン攻撃の影響で、モスクワの空港では一時的に航空機の運航が制限された。ロシア側はウクライナの無人機や巡航ミサイルの製造・保管施設、輸送インフラなどを攻撃したと主張している。
今回の攻撃は、和平交渉再開に向けた外交上の動きとほぼ同時に起きた。プーチン(Vladimir Putin)大統領は21日、サンクトペテルブルクでトランプ(Donald Trump)米大統領の特使ウィトコフ(Steve Witkoff)氏と会談し、ロシア、ウクライナ、米国による3者協議の再開に原則同意した。ただし、開催日時は決まっていない。3カ国は今年初めにもアラブ首長国連邦(UAE)やスイスで協議を重ねたが、捕虜交換などを除けば大きな進展はなかった。
ゼレンスキー氏は今回の攻撃について、ロシア側の姿勢に実質的な変化がないことを示していると批判した。また、弾道ミサイルを迎撃するパトリオット防空システムの弾薬供給拡大と、ロシアへの制裁強化を米国に改めて求めた。
ウクライナでは冬を前に、電力網への攻撃によって暖房、照明、水道など市民生活に不可欠なインフラが損なわれる懸念が強まっている。和平協議再開への期待が生まれる一方、双方の大規模な攻撃は続いており、停戦実現の見通しは依然として不透明だ。
