ルーマニア検察、アンドリュー・テイトを未成年者人身売買などで起訴
検察によると、兄弟は女性らを恋愛関係や結婚を望んでいると信じ込ませて勧誘した後、身体的・精神的な圧力を加え、ウェブカメラを利用したポルノコンテンツの制作を強制したとされる。
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ルーマニアの検察当局は4日、SNS上で大きな影響力を持つアンドリュー・テイト(Andrew Tate)容疑者を、未成年者の人身売買、マネーロンダリング、未成年者との性交、証人への干渉などの罪で正式に起訴したと発表した。弟のトリスタン(Tristan Tate)容疑者も共犯として起訴された。2人は元キックボクサーで、米国と英国の二重国籍を持つ。
検察によると、兄弟は女性らを恋愛関係や結婚を望んでいると信じ込ませて勧誘した後、身体的・精神的な圧力を加え、ウェブカメラを利用したポルノコンテンツの制作を強制したとされる。今回の捜査では、被害者の中に英国で知り合った当時15歳の少女が含まれていたことも明らかになった。検察は少女をルーマニアの首都ブカレストへ移動させ、暴力や脅迫によって性的搾取を行ったと主張している。
さらに検察は、被害者がオンライン活動によって得た収入のうち約125万ドルを兄弟が取得し、その資金を高級車4台の購入などに利用して資金洗浄を図ったと説明している。人身売買や性的搾取をめぐる捜査は2022年12月から続いており、兄弟はこれまで一貫して疑惑を否定してきた。
今回の起訴に至るまでの手続きは複雑だった。兄弟は以前にもルーマニアで人身売買などの罪で起訴されたが、2024年12月、ブカレストの控訴裁判所は証拠の一部を不採用とし、起訴内容の不備や法的権利をめぐる問題を指摘、事件を検察側へ差し戻した。その後、検察は別の捜査として未成年者の人身売買やマネーロンダリングなどについて捜査を継続していた。
テイト兄弟は現在、英国からの身柄引き渡し請求を受け、米国で拘束されている。英国ではレイプ容疑でも身柄を求められており、今後は米国と英国、ルーマニアの司法手続きが並行して進むことになる。ルーマニアでは本人不在のまま裁判を行うことも法律上可能だが、起訴状はまず予備審査を担当する裁判所に送られ、証拠や手続きの適法性が確認される。
テイトは男性向けのライフスタイルや富裕な生活を強調する発信で若い男性を中心に多数の支持者を獲得してきた一方、女性蔑視的な発言で批判を受けてきた。今回の起訴はネット上で巨大な影響力を持つ人物をめぐる性的搾取疑惑が、刑事司法の場で改めて本格的に審理される局面に入ったことを示している。
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