SHARE:

ルノー、南米向け新型ピックアップをアルゼンチン生産へ、欧州依存を低下

南米ではピックアップトラックが自動車販売の3割を占め、重要な市場となっている。
フランスの自動車メーカー・ルノーのロゴ(Getty Images)

フランスの自動車大手ルノーは10日、南米市場向けの新型ピックアップトラック「ナイアガラ」を発表した。アルゼンチンのコルドバ工場で生産し、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアを中心に販売する。欧州での競争激化を受け、成長余地の大きい南米市場で販売を伸ばす狙いだ。

ナイアガラは従来モデルの「オロチ」より大型化され、プロの事業者による利用を主な対象とする一方、ダブルキャブと荷台を組み合わせ、個人ユーザーにも使いやすい設計とした。米国のピックアップを意識した大型のフロント部分やロールバーなどを採用し、実用性だけでなくデザイン面でも市場への訴求力を高めている。

南米ではピックアップトラックが自動車販売の3割を占め、重要な市場となっている。ルノーはフィアット「トロ」、フォード「マーベリック」、シボレー「モンタナ」、RAM「ランページ」などが競合する小型・中型ピックアップ市場への参入を本格化する。

まずは内燃エンジン車を投入し、その後にハイブリッド車も追加する計画だ。ルノーは商用車分野で培った実績を強みとしており、同社幹部は南米市場では後発ながら、商用車での経験を生かして競争できるとの考えを示している。

今回の戦略の背景には、欧州市場への依存度を引き下げる必要性がある。中国メーカーとの競争が激化する中、2026年上半期の販売の7割超を欧州が占めた。そこでルノーは南米に加え、インドや韓国など欧州以外の市場への展開を強化している。

ブラジルは欧州・トルコ・モロッコ地域以外ではルノーにとって最大の市場で、アルゼンチンも4番目に大きい。アルゼンチンを生産拠点として南米各国へ供給する体制を整えることで、地域市場での存在感を高め、欧州に偏った販売構造の転換を進める考えだ。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ