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米国失業保険申請件数20.6万件、解雇は低水準を維持 2026年9月

失業保険の新規申請件数は、労働市場の悪化を比較的早く捉える指標の一つだ。
求人広告のイメージ(Getty Images)

労働省が10日に発表した週間統計によると、9月5日までの1週間に新たに失業保険を申請した人は季節調整済みで20万6000人となり、前週の改定値20万7000人から1000人減少した。4週間移動平均も20万6000人まで低下し、米国の労働市場では企業による解雇が依然として少ない状態が続いている。

失業保険の新規申請件数は、労働市場の悪化を比較的早く捉える指標の一つだ。現在の水準は歴史的にみても低く、ここ数カ月はおおむね20万人台前半で推移している。企業が景気の先行きに慎重になりながらも、大規模な人員削減には踏み切っていないことが伺える。

雇用情勢をめぐっては、2026年に入って採用の勢いが鈍化していたことから、労働市場が急速に冷え込むとの懸念も出ていた。しかし、8月の雇用統計では非農業部門の雇用者数が16万2000人増加し、月間として5カ月ぶりの大幅な伸びを記録した。失業率も4.1%で横ばいとなり、雇用市場が想定ほど悪化していないことが明らかになった。

一方で、雇用市場が全面的に強いとは言い切れない。失業が長期化する傾向は残っており、企業の採用ペースも過去数年と比べれば弱い。つまり現在の米雇用市場は、解雇を抑えながら新規採用も慎重に進める「低採用・低解雇」に近い状態にある。

今後は物価や金利、エネルギー価格などが企業の採用判断にどのような影響を与えるかが焦点となる。失業保険申請件数が低水準を維持できるかどうかが、米経済の底堅さを判断する重要な材料となる。

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