プーチン氏「世界は危険な局面」、カリーニングラード巡り西側に自制要求
プーチン氏は演説で、ロシアには欧州諸国を攻撃する計画はなく、平和的な共存を望んでいると強調した。
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ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は10月1日、モスクワで開かれたバルダイ・フォーラムで、世界は危険な局面にあるとの認識を示し、ウクライナを巡る西側との対立をこれ以上エスカレートさせないよう警告した。特に、ロシア本土から離れ、ポーランドとリトアニアに挟まれた飛び地カリーニングラードが脅かされた場合、ロシアは「核兵器」を含むあらゆる兵器を使用して防衛する可能性があると述べた。
プーチン氏は演説で、ロシアには欧州諸国を攻撃する計画はなく、平和的な共存を望んでいると強調した。一方で、カリーニングラードへの直接攻撃があれば、ロシアが保有する兵器を使用することが「必然的」に議題になると述べ、NATOとの軍事的対立が直接衝突へ発展することを強くけん制した。
今回の発言に先立ち、ロシアはNATOに外交文書を送り、西側がカリーニングラードを孤立させようとすれば核兵器を使用する可能性があると警告していた。NATOのルッテ(Mark Rutte)事務総長は9月30日、ロシアによる核の威嚇を非難した。
ロシアとNATO諸国の関係は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、悪化が続いている。欧州側はロシアが破壊工作や放火などを含む「ハイブリッド戦」を強めていると非難しているが、ロシアはこれを否定し、NATO加盟国を攻撃する準備を進めているとの見方も退けている。
プーチン氏は、報復措置が次第に激しくなることで「後戻りできない地点」に達する可能性があると指摘。「大国が保有する大量破壊兵器が使用されないと保証することはできない」と述べた。そのうえで、米中との3カ国による首脳会議について、適切な議題が整えば参加する用意があると表明した。
またプーチン氏はウクライナによるロシア国内の製油所への攻撃について、ロシア経済に国内総生産(GDP)の1%に相当する損失を与えたと説明。ロシアは報復を続けているとしつつ、現時点ではウクライナ向け兵器を生産する欧州の工場を直ちに攻撃する計画はないと述べた。
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