ベルギー・ブリュッセルで暴徒と警察が衝突、緊縮財政に反発、学生もストに参加
デモはベルギー最大級の労働組合である社会主義系のFGTB/ABVVとキリスト教系のCSC/ACVが呼びかけた。
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ベルギーの首都ブリュッセルで9日、政府が計画する予算削減に反対するストライキが実施され、労働組合員や学生ら数万人がデモ行進に参加した。ロイター通信によると、一部の抗議者が暴徒化して警察と衝突、警察は催涙ガスなどを使って対応した。
デモはベルギー最大級の労働組合である社会主義系のFGTB/ABVVとキリスト教系のCSC/ACVが呼びかけた。参加者は政府の緊縮財政に反対し、労働者や年金受給者、低所得世帯に負担を押しつけるべきではないと訴えた。警察によると、行進には約3万人が参加し、大部分は平和的に行われた。
しかし、ブリュッセル中央駅周辺などでは、黒い服を着て顔を覆った数十人のグループが警察に石やれんが、瓶、花火などを投げつけた。現場では反警察のスローガンが響き、公共物への落書きや放火も発生した。
警察は暴動を鎮圧するため、催涙ガスと放水車を使用した。21人が拘束され、そのうち13人は未成年者だった。労組は暴力行為に及んだ集団について、デモ行進と無関係と説明している。
今回のストは、政府が財政赤字の削減を目指して進める予算措置への反発を背景にしている。デウェーフェル(Bart De Wever)首相は政府債務と国債の利払い負担がさらに膨らむのを防ぐため、厳しい財政措置が必要との立場を示している。
学生も数百人規模で行進に加わった。学生運動は今月初めにリエージュで始まり、ブリュッセルに拡大した。参加者は教育費の上昇や教室の過密化を問題視し、政府の改革によって高等教育を受ける機会が狭まることへの懸念を表明した。
労働者と学生による抗議は、教育予算や住宅問題などをめぐる欧州各地の社会不安とも重なる。政府の財政再建と、生活費や教育費の負担軽減を求める市民の要求をどう両立させるかがデウェーフェル政権の課題となっている。
