覆面集団が英ドーバー港の道路を封鎖、反移民デモで交通混乱、政府が非難
ドーバー港は2025年だけで900万人を超える旅客と約200万台の貨物車両を扱っており、今回の封鎖は物流や観光にも影響を及ぼした。
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イギリス南東部のドーバーで5日、移民に抗議する数百人規模の集会が開かれ、英国とフランスを結ぶ主要フェリー港、ドーバー港へ通じる道路が一時封鎖された。黒い服を着て顔を覆った男たちが道路上に立ち、腕を組んで通行を阻止したため、フランスへ向かう旅行者や貨物車両の交通に影響が出た
バーナム(Andy Burnham)首相は平和的な抗議活動の権利は民主主義にとって重要だとしながらも、今回の行為はその範囲を超え、交通を混乱させたとして非難した。
AP通信によると、抗議者の一部は「ボートを止めろ」と叫んでいた。これはフランスから小型ボートでドーバー海峡を渡り、英国に到着する移民や難民をめぐる問題を指したものとみられる。デモに参加した極右活動家はX(旧ツイッター)で「愛国者が港を閉鎖するために動員された」と主張した。地元の保守党議員は、参加者が数百人に上り、不法移民問題に関連したデモとみられると述べた。
ドーバー港は英国で最も重要な海上交通拠点の一つで、港側は当初、公共秩序上の問題を理由に出入りするすべての便を停止したと発表した。道路管理当局によると、港へ向かう全ての道路が塞がれ、渋滞が発生した。警察も現場に入り、デモ参加者への対応を続けた。
その後、警察がデモ参加者をドーバーの鉄道駅方面へ追う様子が確認され、正午前には港へのアクセスが回復した。ドーバーとフランスのカレーを結ぶフェリーは、抗議活動によって乗船できなかった乗客について、次に利用可能な便への振り替えを行うと発表した。
ドーバー港は2025年だけで900万人を超える旅客と約200万台の貨物車両を扱っており、今回の封鎖は物流や観光にも影響を及ぼした。
背景には、英仏海峡を小型ボートで渡る移民問題がある。英国当局によると、昨年は4万人を超える人が海峡を渡ったが、今年は両国の法執行機関による協力強化などにより、前年同期比で40%以上減少しているという。
