◎2020年6月19日に開催されたロックダウン・お誕生日パーティの出席者はジョンソン首相にバースデーケーキをプレゼントし、ハッピーバースデートゥーユーを歌った。
2022年1月26日/イギリスの庶民院、ボリス・ジョンソン首相(庶民院テレビ/BBCニュース)

1月26日、コロナ封鎖期間中にお誕生日パーティに出席し非難の嵐に直面しているボリス・ジョンソン首相は野党の熱烈な辞任要求に立ち向かうと誓った。

ジョンソン首相はコロナウイルス制限が発効していた2020年5月の首相官邸パーティに出席したことを認め謝罪し、さらに、6月にはお誕生日パーティが開催されたことを認め、再び謝罪した。

BBCニュースによると、首相官邸パーティに関するスー・グレイ第二事務次官の報告書は27日中に公表される可能性が高いという。当初の公表予定は26日だった。

労働党のスターマー党首はジョンソン首相に撤退を呼びかけた。「ドアはあちらです、首相(辞任しなさい)」

またスターマー党首はグレイ次官の報告書を完全な状態で公表するようジョンソン首相に命じた。

ジョンソン首相は「私は約束を守ります」と述べ、野党に報告書を精査する時間を与えると約束した。

一方、ロンドン警視庁はジョンソン首相のお誕生日パーティが連邦政府の規則に違反した可能性があるとして、調査を開始している。ジョンソン政権によると、当時、2人以上の屋内集会は禁止されていたという。

スターマー党首は質問の中で、「首相は以前、ロックダウンの規則を守ったと言いました」と述べ、お誕生日パーティを非難した。「首相は辞任しますか?」

ジョンソン首相は「いいえ」と答え、ブーイングを浴びた。

庶民院の議長を務めるホイル議員は雄叫びを上げる野党議員を何度もなだめたが、最後には「うるさい議員は議会から追放する」とイライラした様子で語った。

スコットランド国民党のブラックフォード議員は保守党員にジョンソン首相を送り出すよう要請した。「皆さん、首相をドアまで案内しなさい!」

2020年5月に開催された首相官邸パーティは「酒持ち込みOK」だったが、ジョンソン首相は「当時は仕事の一環だと信じていた」と述べ、謝罪した。

2020年6月19日のお誕生日パーティもダウニング10番街の首相官邸で開催され、BBCニュースによると、出席者は首相にバースデーケーキをプレゼントし、ハッピーバースデートゥーユーを歌ったという。

ジョンソン首相は25日の釈明議会演説で「パーティ会場にとどまった時間は10分未満で、出席者は簡単に誕生日を祝ってくれた」と述べた。

保守党の一部議員もジョンソン首相に辞任を要求しているが、不信任決議案を採決するためには保守党員54人以上の支持を集める必要があり、グレイ次官の報告書が公表される前に採決が行われる可能性は低いという。

仮に不信任決議案が否決されると、最低12カ月間は同様の採決を行えなくなる。

ジョンソン首相の弁護に回っている保守党のジェイコブ・リース=モグ議員は野党を厳しく批判した。「イベントは仕事の一環でした。職員も食事をとります。昼食も必要です。コーヒーを飲むこともあるでしょう!」

リース=モグ議員は野党から「ワインとケーキは必要か?」と質問されたが、仕事の一環だったと繰り返し、ワインとケーキには言及しなかった。

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