スウェーデン首相、連立交渉の延長要請、極右政党が閣僚ポスト要求を撤回

最大の焦点は、右派陣営を支えてきたスウェーデン民主党の対応だった。
スウェーデンのクリステション首相(ロイター通信)

スウェーデンのクリステション(Ulf Kristersson)首相は6日、9月の総選挙以来続く政治的膠着を打開するため、新政権樹立に向けた協議期間の延長を議会議長に要請した。議会(一院制、定数349)で過半数を確保できる政党連合が見つからない中、極右「スウェーデン民主党」が閣僚ポストの要求を撤回し、クリステション氏の続投に反対しない姿勢を示したことで、組閣に向けた動きが進み始めた。

9月13日の総選挙では、クリステション氏率いる中道右派陣営が173議席にとどまり、中道左派陣営の176議席に敗れた。しかし、中道左派も政党間の政策対立から連立政権を形成できず、議会はこれまでに首相候補2人の就任を否決した。ノルレン(Andreas Norlén)議長は11月3日、組閣の可能性を探る役割をクリステション氏に委ねていた。

最大の焦点は、右派陣営を支えてきたスウェーデン民主党の対応だった。同党はこれまで、政権を支持する見返りとして閣僚ポストを要求していたが、オーケソン(Jimmie Åkesson)党首は6日、今後4年間は野党にとどまり、中道右派の4党連立政権を容認する考えを表明した。

一方、鍵を握る「中央党」はクリステション氏と社会民主党のアンデション(Magdalena Andersson)前首相に1週間の猶予を与え、それぞれ政権運営の方針を示すよう求めた。

中央党はスウェーデン民主党が影響力を持つ政権への参加を拒む一方、左翼党との連立も否定しており、両陣営の多数派形成を難しくしている。

クリステション氏は6日、状況は依然として困難だとしながらも、両党の動きによって組閣が「不可能ではなくなった」と述べた。議会議長は首相候補を最大4人まで提示でき、それでも解決しなければ再選挙となる可能性がある。

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