◎容疑者はミュンヘン市内で昼休憩中の陸軍兵士を襲撃し、できるだけ多くの兵士を殺害しようと企てていた。
ドイツ陸軍の兵士(Getty Images)

ドイツの捜査当局は13日、南部ミュンヘンで陸軍兵士を襲撃する計画を立てたとして、シリア国籍の27歳男を逮捕したと明らかにした。

それによると、容疑者はミュンヘン市内で昼休憩中の陸軍兵士を襲撃し、できるだけ多くの兵士を殺害しようと企てていたという。

ドイツ通信社(dpa)は検察当局の話しとして、容疑者はイスラム過激派を信奉し、今月初めに長さ約40センチのナタを2本入手。それで兵士を襲う計画を立てとされる。

容疑者は12日に逮捕され、13日に出廷した。氏名と認否は明らかにされていない。

西部ゾーリンゲンでは先月、26歳のシリア人が野外イベントの参加者を襲撃し、3人が死亡、8人が負傷した。

この男は亡命希望者で、昨年ブルガリアに強制送還される予定であったが、一時失踪し、送還を免れたと伝えられている。男はイスラム国(ISIS)に忠誠を誓い、不特定多数を狙うつもりでイベント会場に足を運んだと供述している。

この殺傷事件はドイツを震撼させ、移民問題を国の政治課題のトップに押し上げた。

内務省は今週、9つの国境すべての警備を強化すると発表。フランス、ルクセンブルク、オランダ、ベルギー、デンマークとの陸路国境に6ヶ月間の国境管理を設けるようEUに通達した。9月16日から開始される予定だ。

これにより、EU市民を含むすべての入国者が国境警備隊の検査を受けることになる。

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