ハンガリー大統領が憲法改正案に署名、退任決定
シュヨク氏は2024年にオルバン氏率いる野党フィデス・ハンガリー市民同盟の支持を受けて就任したが、マジャル氏は同氏を「前政権の影響力を象徴する存在」と位置付け、退任を求めてきた。
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ハンガリーのシュヨク(Sulyok Tamás)大統領は18日、自身の任期を終了させる憲法改正法案に署名し、政権交代後に進められてきた政治改革が大きな節目を迎えた。法改正は4月の総選挙で圧勝したマジャル(Péter Magyar)首相率いるTISZA(尊敬と自由)」が主導したもので、オルバン(Viktor Orbán)前首相の16年に及ぶ長期政権下で築かれた政治・司法制度の見直しを目的としている。
シュヨク氏は2024年にオルバン氏率いる野党フィデス・ハンガリー市民同盟の支持を受けて就任したが、マジャル氏は同氏を「前政権の影響力を象徴する存在」と位置付け、退任を求めてきた。
しかし、シュヨク氏は辞任を拒否しており、今回の憲法改正によって任期が正式に終了することとなった。改正法は大統領が国民の信頼を著しく失った場合、議会が新たな大統領を選出できる内容となっている。
署名に際しシュヨク氏は、手続き上は法案を承認せざるを得なかったと説明する一方、この改正は憲法秩序や法の支配を損なう恐れがあると主張した。一方、TISZAは議会で3分の2を超える議席を確保し、憲法改正を含む抜本的な制度改革を進める権限を握っている。
今回の改革では、大統領交代に加え、国会議員の在職期間を最長12年とする制限や、憲法裁判所判事の定年を70歳とする規定も導入された。これにより、オルバン前政権と近い関係にある高官の退任も見込まれる。
マジャル政権は今後、新憲法の制定に向けて国民参加型の議論を進める方針を示しており、長年続いたオルバン体制からの転換を一段と加速させる構えである。一方、フィデスは一連の改革を民主主義を損なうものと非難し、国内政治の対立は今後も続く見通しだ。
