ハンガリー議会、元最高裁長官のアンドラーシュ氏を大統領に選出
アンドラーシュ氏は与党TISZAの票を得て選出された。
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ハンガリー議会は11日、元最高裁長官のバカ・アンドラーシュ(András Baka)氏を新大統領に選出した。アンドラーシュ氏の選出は4月の総選挙で16年間続いたオルバン政権に勝利したマジャル(Péter Magyar)首相率いる与党TISZA(尊敬と自由)が、前政権時代の国家機構に残る影響力を解体し、民主的な制度を再構築する取り組みの一環と位置付けられる。
アンドラーシュ氏はTISZAの票を得て選出された。一方、オルバン(Viktor Orbán)前首相の野党フィデスは採決をボイコットした。フィデスはTISZAが憲法改正によってシュヨク(Sulyok Tamás)前大統領の任期を恣意的かつ違法に打ち切ったと主張し、今回の選出を「専制」と非難している。これに対しTISZAは、民主的な基準を回復するために必要な改革だと強調している。
アンドラーシュ氏は就任宣誓後の演説で、オルバン政権下では「一つの政党が国家を掌握した」と批判し、権力分立や抑制と均衡が十分に機能していなかったとの認識を示した。その一方、新しいハンガリーを築くには正義と自制の双方が必要だと強調し、異なる意見を持つ国民も含め、すべての市民を代表する大統領になると訴えた。また、政治的変革を「復讐」にしてはならないと述べ、社会の分断を深めない姿勢を示した。
アンドラーシュ氏はかつて最高裁長官を務めたが、オルバン政権が進めた司法改革を批判した後、2011年に職を追われた。このため、今回の大統領就任はオルバン時代からの転換を象徴する人事となる。
ハンガリー大統領は主に儀礼的な役割を担うが、法律の審査など一定の権限を持つ。新憲法が施行されるまで、最長5年間の任期となる。マジャル政権が司法や国家機関の改革を進める中、アンドラーシュ氏が政治的対立を抑えながら制度の信頼回復を進められるかが焦点となる。
