米国2026年7月インフレ率3.4%、やや鈍化も高止まり続く
物価上昇の内訳を見ると、医療、航空運賃、通信、教育、娯楽などで価格が上昇した。
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米国の2026年7月の消費者物価指数(CPI)は小幅に鈍化したものの、依然として高い水準にとどまっている。労働省が12日に公表したデータによると、先月のインフレ率は前年同月比3.4%増で、6月の3.5%から低下した。市場予想と一致したが、連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を1ポイント以上上回っている。
物価上昇の内訳を見ると、医療、航空運賃、通信、教育、娯楽などで価格が上昇した。食品では明暗が分かれ、肉類と牛乳はいずれも前年から5%超上昇した一方、鳥インフルエンザによる供給不足の影響が和らぎ、卵は25%超下落した。エネルギー価格は前年同月比で約15%上昇し、住宅関連費は3.2%上昇した。
インフレ高止まりの背景には2月末に始まったイラン戦争を受けた燃料価格の急騰がある。和平合意の兆しによって一時的に原油価格は落ち着いたものの、その後も断続的に戦闘が続き、原油価格は戦前の水準を上回っている。12日時点の米国のガソリン平均価格は1ガロン4.03ドルで、開戦後35%上昇した。
一方、景気には弱さも表れている。7月の雇用者数は2万3000人減少し、6月の5万7000人増から大きく悪化した。失業率は4.1%と低水準を維持しているものの、物価高と雇用減速が同時に進めば、FRBは難しい判断を迫られる。インフレ抑制のため利上げを行えば景気や雇用を冷やす恐れがあり、今後の金融政策をめぐる不透明感が強まっている
