インド各地でディワリ祝う、街や寺院が灯火に包まれ、祝祭ムード広がる

祭典は11月6日のダンテラスから始まった。
ヒンズー教の祭典「ディワリ」のイメージ(Getty Images/AFP通信)

インド各地でヒンズー教の祭典「ディワリ」が本格化し、住宅や寺院、商業施設、街路が色とりどりの照明や伝統的な灯明で彩られた。光が闇に打ち勝つことを象徴する「光の祭典」として知られ、数百万人が祈りや家族の集まり、贈り物の交換、花火などを楽しんだ。

ディワリはヒンズー暦のカルティカ月で最も暗い夜に行われる。地域や宗教によって習慣は異なるが、家を掃除して花や照明で飾り、玄関先には「ランゴリ」と呼ばれる色鮮やかな模様を描く。

市場には装飾用のランタンや花、伝統菓子が並び、陶器職人は祭典で使う小さな油灯「ディヤ」を製作する。家族や友人が集まり、女神ラクシュミーに富と繁栄を祈ることも重要な行事だ。

祭典は11月6日のダンテラスから始まった。この日は金や銀、新しい調理器具などを購入すると幸運を招くとされる。2日目は「小ディワリ」と呼ばれ、灯明をともす。3日目が中心となる祝祭日で、夕方の礼拝や食事、花火が行われる。その後も地域ごとの新年行事や家族の集まりが続き、最終日の「バイ・ドゥージ」では兄弟姉妹の絆を祝う。

ディワリはヒンズー教徒だけの祭典ではない。叙事詩「ラーマーヤナ」に登場するラーマ王子が悪の象徴ラーヴァナを倒し、アヨーディヤーに帰還したことに由来する祝祭とされる一方、シーク教徒は第6代グルの解放を記念する「バンディ・チョール・ディワス」を祝う。ジャイナ教徒にとっては、開祖マハーヴィーラが輪廻からの解脱を得た日としての意味を持つ。

一方、祭典に伴う大気汚染への懸念も強まっている。首都ニューデリーでは11月6日朝、空気質指数(AQI)が391に達し、「非常に悪い」水準となった。季節的な気象条件や農業残渣の焼却に加え、花火の煙が汚染をさらに悪化させる恐れがあるためだ。

インド最高裁は汚染対策として、デリーと周辺地域で排出量を通常の花火より20~30%抑えた認証済み「グリーン花火」の製造、販売、使用を期間限定で認めた。ただし、規制の実効性や他州から従来型花火が流入する可能性には疑問も残る。

宗教的な伝統を背景にしながら、異なる信仰や地域の人々も参加するディワリ。インド国内だけでなく、世界各地のインド系住民の間でも祝われ、文化を超えた年中行事として定着している。

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