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スペインで列車同士が衝突、少なくとも68人死亡、今年2度目の重大事故

鉄道インフラ管理会社ADIFによると、事故は午前9時前、首都マドリードから南西部セビリアへ向かっていた2本の列車の間で発生した。
2026年10月28日/スペイン、中部トレド県ウルダ、列車同士が衝突した現場(AP通信)

スペイン中部トレド県のウルダ近郊で28日、高速鉄道同士が衝突し、少なくとも68人が死亡、58人が負傷した。当局が明らかにした。救助隊は事故現場で生存者や遺体の捜索を続けており、犠牲者はさらに増える可能性がある。スペインの高速鉄道では今年1月にも死亡事故が発生しており、相次ぐ重大事故が鉄道の安全性への信頼を揺るがしている。

鉄道インフラ管理会社ADIFによると、事故は午前9時前、首都マドリードから南西部セビリアへ向かっていた2本の列車の間で発生した。国営鉄道会社レンフェが運行する列車が、線路上で停車していた民間会社イリョの列車に追突し、車両2両が脱線した。事故当時、レンフェの列車には397人、イリョの列車には147人が乗車していた。

プエンテ(Oscar Puente)運輸相は、事故直前に約63キロメートルの区間で信号保安装置がコンピューターの不具合により停止し、列車が一時運行を停止していたと説明した。その後、管制センターがレンフェの列車に速度制限を設けずに運行再開を指示したとされる。事故発生時も停止信号が残っていた可能性があり、プエンテ氏は運転士の責任ではなく、管制側の判断に問題があったとの見方を示した。当局が関係者から話しを聞いている。

サンチェス(Pedro Sánchez)首相は現場を訪れ、全国で3日間の服喪期間を設けると表明した。スペインでは1月にも高速列車同士の事故で46人が死亡している。

高速鉄道網は長年、同国の交通インフラの成功例とされてきたが、相次ぐ事故を受け、設備の保守管理や安全対策、民間事業者の参入による運行体制への検証が課題となっている。

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