◎ベラルーシの人権団体「ビアスナ人権センター」は先月初め、2020年の大統領選以来、少なくとも4690人が政治的動機により有罪判決を受けたり、裁判を受けることなく投獄されていると明らかにしていた。
ベラルーシの機動隊(Getty Images/AFP通信)

ベラルーシのハッカー集団が政治犯の釈放を政府に迫るため、同国最大の肥料工場のシステムに侵入したと主張している。現地メディアが19日に報じた。

それによると、サイバー攻撃は17日に確認された。サイバー・パルチザンズ・グループと名乗るハッカー集団が国営の肥料工場に侵入し、システムを暗号化したり、社内メールや個人情報を外部に流出させたりしたという。

この工場を運営する国営企業はコメントを出していないが、そのウェブサイトは17日から閲覧できなくなっている。

AP通信はこの工場に詳しい関係者の話しとして、「この工場はアンモニアなどの危険物質を扱っており、今回のサイバー攻撃はシステムだけに影響を与えるよう設計されていた」と伝えている。

工場で事故が起きたという情報はない。

ポーランドに拠点を置くベラルーシの独立系メディアはこの工場の従業員から入手したという動画を公開。それには「パソコンが動かなくなった」と困惑した様子で話す数人の姿が映っていた。

ベラーシ人権団体「ビアスナ人権センター」は先月初め、2020年の大統領選以来、少なくとも4690人が政治的動機により有罪判決を受けたり、裁判を受けることなく投獄されていると明らかにしていた。

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