◎ミュンヘン行きの旅客列車は昨年6月3日の正午過ぎに脱線。車両の一部が横転し、13歳の少年とウクライナの避難民2人を含む5人が死亡、70人以上が重軽傷を負った。
2022年6月4日/ドイツ、南部バイエルン州ガルミッシュパルテンキルヘン近郊(Josef Hornsteiner/ドイツ通信社)

ドイツ当局は1日、南部バイエルン州の山岳リゾート都市ガルミッシュパルテンキルヘン近郊で1年前に発生した列車脱線事故について、レールに取り付けられているコンクリート製金具の損傷が原因と結論付けた。

ミュンヘン行きの旅客列車は昨年6月3日の正午過ぎに脱線。車両の一部が横転し、13歳の少年とウクライナの避難民2人を含む5人が死亡、70人以上が重軽傷を負った。

連邦事故調査局が1日に公表した報告書によると、事故が起きた区間で使用されていた「コンクリート製の結束バンド」が損傷し、レールに固定されていたサポート金具が外れ脱線を引き起こしたという。

この結束バンドは数カ月前から事故原因のひとつではないかと指摘されていた。

ドイツ鉄道(国鉄)は「特別点検プログラム」を開始し、予防措置として、事故区間で使用されていた結束バンドと同じタイプのバンドを交換した。

同社は先月31日の声明で、「定期点検の一環として毎年約8万本のバンドを交換するが、今年は48万本を交換する予定である」と発表した。

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