◎工場の拡張工事に反対する環境活動家たちは1週間ほど前から予定地の森を占拠し、抗議デモを続けている。
ドイツのテスラ工場近く、イーロン・マスクCEO(Getty Images/AFP通信)

ドイツ東部ブランデンブルク州にある米電気自動車大手テスラの欧州工場が5日、停電に見舞われ、操業停止に追い込まれた。

マスク(Elon Musk)CEOはX(旧ツイッター)に声明を投稿。「工場の拡張工事に反対する環境活動家が工場を破壊した」と書き込んだ。

ブランデンブルク州政府は声明で、「正体不明の人物が工場近くの高圧送電鉄塔に火を放ち、停電を引き起こした疑いがある」と明らかにした。

工場の拡張工事に反対する環境活動家たちは1週間ほど前から予定地の森を占拠し、抗議デモを続けている。

ドイツ通信社(dpa)によると、鉄塔の送電線下で火災が発生。電線が損傷し、送電できなくなったとみられる。

dpaは警察関係者の話しとして、「極左グループが環境活動家のキャンプ近くに火を放った可能性がある」と伝えている。

それによると、この極左グループはテスラがドイツの資本と自然を搾取していると主張し、工場を破壊するとSNSなどに投稿したとされる。

数十人の活動家たちは拡張予定地にテントを張ったり、ツリーハウスを建てて抗議している。

工場のある町や周辺の集落も5日早朝に停電に見舞われた。町と集落の停電は数時間で復旧したが、工場は停電したままだ。

電力会社は復旧に数日かかると報告している。

テスラ欧州工場の従業員数は約1万2500人。

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