◎ドイツはフランスに電力を融通し、フランスはドイツに天然ガスを供給する。
2022年11月25日/ドイツ、ベルリンの首相官邸、ショルツ首相(右)とボルヌ仏首相(Michael Sohn/AP通信)

独仏両政府は25日、ロシアのウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機に連携して対処すると発表した。

ショルツ(Olaf Scholz)独首相はボルフ(Elisabeth Borne)仏首相はベルリンの首相府で共同記者会見を行い、エネルギー危機を防ぐために支援を提供し合うと約束した。

両首脳が署名した協定によると、ドイツはフランスに電力を融通し、フランスはドイツに天然ガスを供給するという。

ショルツ氏は調印式後の会見で、「友は助け合うものだ」と語った。

ボルヌ氏も「両国の友情は固く、ロシアが何をしようと決して揺るがない」と強調した。「私たちは試練に耐え、多くの困難を克服できるとすでに証明しています...」

ドイツは国内で消費する天然ガスの大半をロシアから輸入していたが、方針を大幅に見直し、液化天然ガスの輸入を増やすなどしている。

一方、フランスは電力供給の7割を占める原発のメンテナンスが続き、電力の確保に苦労している。

フランスはドイツに1日最大100ギガワットに相当する天然ガスを供給すると発表した。一方、ドイツは送電系統を見直し、フランスへの電力輸出を拡大するとした。

またドイツは利用可能なすべての予備発電所の市場への参入を許可し、フランスに追加の電力を提供するために、原発の段階的廃止を2023年4月中旬まで延期するとした。

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