◎このチケットは昨年試験導入された格安券「9ユーロチケット」に続くものであり、1日に販売が開始された。
ドイツの公共交通乗り放題格安券「9ユーロチケット」(ドイツ通信社)

ドイツ鉄道(国鉄)は1日、月額49ユーロ(約7400円)で全国の鉄道・バス・地下鉄が乗り放題になる新しいチケットの購入者が300万人を超えたと明らかにした。

このチケットは昨年試験導入された格安券「9ユーロチケット」に続くものであり、1日に販売が開始された。

9ユーロチケットは大成功を収めたものの、財政面で持続不可能であることが判明し、価格見直しとなった。

このチケットは環境にやさしい鉄道の利用者を増やし、ガソリンの消費を減らすと期待されている。

ドイツの地方鉄道は様々なオプションを提供してきたが、利用者から「分かりづらい」「一本化してほしい」「定期の使い分けがメンドクサイ」などと言った意見が寄せられてきた。

「49ユーロチケット」は長距離鉄道を除く、ほぼ全ての公共交通機関で利用できる。これまで通勤に月数百ユーロを支払っていた人々の助けになるだろう。

ただし、格安チケットの販売には膨大な予算がかかる。連邦政府は国債に頼らない「持続可能な予算」でこの費用を賄う必要がある。

ショルツ(Olaf Scholz)首相はこのチケットについて、「公共交通機関をより魅力的なものにし、温暖化対策の目標達成に貢献する、簡単で安価な提案」と評価している。

一方、国際環境NGOグリーンピース・インターナショナルは「49ユーロは高すぎる」と指摘。「月額29ユーロで販売すれば利用者が倍増する」と主張している。

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