◎極右グループの構成員50人以上は唐辛子スプレー、銃剣、ナタ、斧、警棒などで武装していた。
2021年10月24日/ドイツ、東部グーベン、ネオナチに反対する抗議デモ(ロイター通信)

10月24日、ドイツ東部の町グーベンに武装した極右グループの構成員が現れ、隣国ポーランドの国境を越えようとする移民の阻止に乗り出した。

グーベンの警察当局によると、構成員50人以上は唐辛子スプレー、銃剣、ナタ、斧、警棒などで武装していたという。

このグループはネオナチとのつながりを疑われている極右政党「第三の道」を強く支持していると伝えられている。

第三の道の指導部は8月以来増加している移民の入国を阻止するために行動を起こすよう支持者に呼びかけていた。

警察は24日の記者会見で、「グループの構成員は国境検問所近くをうろついていたため、武器を押収し立ち去るよう命じた」と述べた。

地元メディアによると、グーベンでは極右のパトロールに反対する抗議デモが行われたという。デモの主催者は、「この町をネオナチに任せたくない」と述べた。「庇護は基本的人権のひとつであり、ドイツは移民希望者を救うために行動し続けます...」

ドイツはポーランドの隣国ベラルーシから送り込まれてくる移民希望者の入国を管理するために、国境周辺の警備を強化している。

ホルスト・ゼーホーファー内相は地元紙のインタビューの中で、「国境付近を警備している数百人の警察官は昼夜を問わず働いている」と述べ、必要であればさらに体制を強化すると語った。

ゼーホーファー内相によると、ポーランドからの不法入国件数は10月の時点で6,000件を超えたという。

地元メディアによると、ある政府高官はポーランドとの国境を閉鎖する計画はないと述べたが、移民の受け入れ体制を見直す必要があるかもしれないと示唆したという。

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領はEUの不安定化を図るために、隣国のポーランド、リトアニア、ラトビアに中東とアフリカの移民希望者を送り込んでいる。

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