◎GDLは数カ月にわたって、国鉄に賃上げと労働環境を改善するよう求めていた。
ドイツ・ハンブルク中央駅(Gregor Fischer/ドイツ通信社/AP通信)

ドイツ鉄道運転士を代表する労働組合GDLは25日、ドイツ鉄道(国鉄)との労使交渉で合意に達したと発表した。

地元メディアによると、GDLと国鉄は合意の詳細を明らかにしていない。

双方は26日に別々の声明を発表する予定だ。

GDLは数カ月にわたって、国鉄に賃上げと労働環境を改善するよう求めていた。

報道によると、GDL減給なしで労働時間を週38時間から35時間に短縮するよう要求。会社はこれを拒否し、11%の賃上げを提案していた。

GDLは過去数カ月間、組合員に何度もストライキを呼びかけ、会社に圧力をかけてきた。

このスト中、他の交通労組、航空大手ルフトハンザの客室乗務員労組などもストを決行。数百万人が影響を受けた。

ドイツ通信社(dpa)によると、GDLは他の民間労組の交渉もまとめている。減給なしの週35時間労働に合意した企業は少ないようだ。

国鉄は妥協案として2028年までに労働時間を週38時間から36時間に短縮するとGDLに提案。GDLはこれを拒否したと伝えられている。

賃金に関しては組合員の月給を555ユーロ(約9万1000円)引き上げ、インフレ対策として最大3000ユーロ(約49万円)の一時金を支払うよう求めていた。

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