◎今回のストは先月末の24時間ストに続くものであり、数十万人が影響を受けた。
ドイツ鉄道(国鉄)の職員(Getty Images)

ドイツ鉄道・空港労組が21日、賃上げを求めるストライキを決行した。

鉄道部門の組合員を代表する労組EVGは今週、半日ストを行うと表明。ドイツ鉄道(国鉄)はこれを受け、21日午前3時~午後1時までの長距離列車をすべて運休し、その他の地方鉄道も影響を受けると説明していた。

EVGは「組合員の生活と命を守るための賃上げ」を要求している。

これに対し、ドイツ鉄道はこのストを「無意味」「無駄」「馬鹿のすること」と非難。「EVG執行部は今回の賃上げ交渉とは全く関係のない、別の鉄道労組との長年に渡る対立に勝利するために点数を稼いでいる」と主張した。

今回のストは先月末の24時間ストに続くものであり、数十万人が影響を受けた。

サービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」も空港および地方鉄道労組と協力してストを行っている。

ベルディの要請に応じたデュッセルドルフ、ケルン・ボン、ハンブルクの各空港の警備・サービス労組は20日と21日にストを決行。シュツットガルト空港も21日に影響を受け、全ての出発便をキャンセルした。

EVGは政府に対し12%、ベルディは10.5%の賃上げを要求。政府と会社はこれを大幅に下回る額を提示している。

ドイツ通信社(dpa)によると、EVGと会社の労使交渉は数日以内に行われる予定。

同国のインフレ率は昨年末のピークから低下しつつあるものの、それでも依然として高い水準にある。先月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7.4%増。

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