◎ドイツではイスラム過激派によるものとみられる事件が相次いでいる。
ドイツ西部コブレンツ郊外で警察官を殺すと脅迫し、ナタを所持した男が逮捕された。地元警察が6日、明らかにした。
それによると、事件はコブレンツ郊外の人口約2000人ほどの町で6日未明に発生。「アラーアクバル(アラーの神は偉大なりの意)」「警察官を殺す」と叫びながら通りをうろつく男が見つかり、その後逮捕されたという。
この男はアルバニア国籍の29歳の男で、警察官とフェンスを挟んで対峙し、「殺してやる」と叫びながらフェンスの扉をこじ開けようとした。
その後、機動隊が投入され、スタンガンを使って容疑者を取り押さえたという。
当局はこの男がイスラム過激派の影響を受け、警察官を狙ったとみて捜査している。
ドイツ通信社(dpa)は関係者の話しとして、「容疑者の自宅を家宅捜索したところ、壁にイスラム国(ISIS)の旗が描かれていた」と伝えている。
ドイツではイスラム過激派によるものとみられる事件が相次いでいる。
西部ゾーリンゲンで先月23日に発生した殺傷事件ではシリア出身の男が3人を殺害。今月5日には南部バイエルン州ミュンヘンのイスラエル領事館付近で男が発砲、警察との銃撃戦になり、死亡している。